BUSINESSOVERVIEW営業概況

第46期連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日)の事業の概況についてご報告を申し上げます。

2023年3月期の事業の概況について

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和により経済活動が正常化に向かう一方で、ウクライナ情勢の長期化や世界的な金融引き締めにより、光熱費をはじめとする幅広い分野での物価上昇や大幅な為替相場の変動など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻く事業環境は、動画や音楽配信、スマートフォン等による時間消費の多様化の影響を受けております。このような経営環境のもと、当社グループは新本と古本を併売するハイブリッド型書店を核として、顧客のニーズの変化にあわせて様々な販売部門やサービス部門を併設し、eコマースと店舗を融合したスマートなサービスを提供する「スマート・ブックバラエティストア」業態の展開を進めております。

当連結会計年度においては、ネットで注文した商品をセルフで店頭受け取りできる「スマ受取」をはじめとした、スマートにお買い物ができる「スマ本屋化」を既存店61店舗で実施し、「スマ本屋」は70店舗となりました。また、デュエルスペースを備えた大型トレカショップ「トレカ館」を上半期に3店、下半期に6店オープンし、トレカ館導入店舗は16店舗となりました。
また、新規事業であるビュッフェ事業の1号店として2022年9月に神戸クック・ワールドビュッフェイオンタウン各務原鵜沼店(岐阜県各務原市)を、2号店として2022年10月に神戸クック・ワールドビュッフェパリオシティ福井店(福井県福井市)をオープンいたしました。
さらに、新規事業として中古ホビー事業を、競争力のある業態「駿河屋」のフランチャイズとして導入し、2022年12月に駿河屋江南店(愛知県江南市)をオープンいたしました。「駿河屋」の店内は、ゲーム、フィギュア、プラモデル、アニメ雑貨、ファンシーなど幅広い商品が展開されることから、より幅広いお客様に楽しんでいただけるものと考えております。
一方で、3店舗を閉店したことから、当連結会計年度末時点で店舗数は75店舗3校となりました。

以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高177億98百万円(前連結会計年度比5.6%減)、営業損失2億59百万円(前連結会計年度は営業利益5百万円)、経常損失2億17百万円(前連結会計年度は経常利益39百万円)となり、一部の店舗で減損損失を2億65百万円計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失4億96百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失2億75百万円)となりました。

なお、当事業年度の配当につきましては、当社グループの将来の事業展開に備えた資金を優先的に確保することが長期的な株主利益に繋がるとの判断から、引き続き無配を継続させていただきます。株主の皆様には何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

当社グループは、既存の書店事業だけではなく中古ホビー事業やデュエルスペースを備えた大型トレカショップなどの新事業を推進し、お客様に新たな価値や楽しさ、便利さを提供してまいります。

小売サービス事業

主要な部門の売上高は、TVゲーム部門が64.5%増、新規事業部門が70.5%増、サービス販売部門が4.6%増、書店部門が10.9%減、文具・雑貨・食品部門が7.4%減、セルAV部門が14.5%減、古本部門が7.6%減、レンタル部門が13.9%減となるなど、減収となる部門が多くありました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は、177億98百万円(前連結会計年度比5.6%減)となりました。

部門別売上構成比